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王道もモダンも!アートなオランダに触れる

  • 2017/01/23
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ハーグ市立博物館 (2)-min写真提供:オランダ政府観光局
お花やチーズなど、色々なオランダの魅力に触れてきましたが、「アート」もまた、オランダでは非常に重要な財産であり、観光資源です。 約1,700万人という人口に対して、オランダにはおよそ1,000の美術館や博物館があり、その人口に対してのミュージアム密度は世界最大と言われています。 さらに街中を歩いていても、公共の建物の外観や内装など、至るところでアーティスティックな要素を見つけることが出来ると思います。 昔から変わらない偉大な芸術、そして時代に合わせたモダンなデザインなど、アートなオランダの魅力をご紹介します!

2017年で100周年!オランダ生まれのデ・スタイルとは?

1917年にオランダで創刊された芸術雑誌「De・Stejil」と、
その創刊に関わったグループはデ・スタイルという芸術運動を起こし、
オランダはもちろんのこと、ヨーロッパ諸国に芸術の面で大きな影響を与えました。
(雑誌名「De・Steijl」はオランダ語で「様式」という意味。)

今年2017年はその100周年ということで、
オランダでは様々なイベントや企画展が予定されています。

デ・スタイルについて知らない方が多いかもしれませんが、現代でも意識をしてみると、その影響を受けたデザインや建築など、身の回りで色々と見つけることが出来ます。
オランダを代表するデザインと、そこに込められた意味など、詳しくご紹介します!

芸術の本質は、水平線と垂直線、そして三原色だけ

雑誌「De・Stejil」は、モンドリアンという画家とドゥースブルフという建築家をはじめとした、数名の芸術家のグループで創刊されました。

「これまでの絵画は具象的なものが多いが、大切なことはもっとシンプルで、水平線と垂直線、そして三原色(赤・青・黄)だけだ!」と提唱する、モンドリアンの「新造形主義」をグループ全員で支持し、それぞれがその考えに基づいて様々な作品を生み出しました。

しかし斜線に対する捉え方が画家のモンドリアンと、リーダーであった建築家のドゥースブルフで対立し、モンドリアンはデ・スタイルを脱退してしまいました。
しかし、モンドリアンが中心となって提唱した「新造形主義」は各方面に大きな影響を与え、ファッションの世界では、イブ・サンローランの有名な「モンドリアン・ルック」というドレスを生み出し、現代アートにも寄与する大きな足跡を遺しています。

デ・スタイルを存分に味わうならここ!

デ・スタイルに興味が湧いてきた方は、
今年オランダの各ミュージアムが力を入れる企画展に是非足を運んでみてください。

■ハーグ市立美術館(ハーグ)
ハーグ市立博物館 (1)
写真提供:オランダ政府観光局

モンドリアンの作品を世界最多で約300点保有するハーグ市立美術館では、
今年は更にスペースを750㎡拡大して、モンドリアンを中心にデ・スタイル運動から生まれた作品を展示します。
そして更に、デ・スタイル100周年を記念した企画展が3回に渡って予定されているので、2月〜9月の間は日程を確認して、ぜひ企画展もお見逃しなく。

ピエト・モンドリアンとバート・ファン・デル・レック~新しい芸術の発明
2017年2月11日~5月21日(予定)

モンドリアンを発見~アムステルダム、パリ、ロンドン、ニューヨーク
2017年6月3日~9月24日(予定)

デ・スタイルの建築とインテリア
2017年6月10日~9月17日(予定)

詳細は、ハーグ市立美術館のサイトをチェックしてください。
詳しくこちら(英語、オランダ語)

■シュローダー邸(ユトレヒト)
リートフェルトのシュローダー邸
写真提供:オランダ政府観光局

デ・スタイル運動に参加した、デザイナー兼建築家のリートフェルトが携わった、モダン住宅先駆けの素晴らしい建築がシュローダー邸です。2000年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。見学はガイドツアーを要予約(下記セントラルミュージアムにて)

■セントラルミュージアム(ユトレヒト)
家具
写真提供:オランダ政府観光局

リートフェルトの家具作品を多く見ることが出来るミュージアムです。
ジグザク・チェアなどの家具コレクションは世界一を誇り、その一部を館内で見られます。
またこのほかにも100周年の記念展として、デ・スタイル派を支持した数名のアーティストの作品とともに、普段あまり見ることができない初期の家具作品を見ることができます。
詳細は、セントラルミュージアムのサイトをチェックしてください。
詳しくはこちら(英語、オランダ語)

■モンドリアンの家(アメルスフォールト)

モンドリアンが8歳まで過ごした家が、現在同じ場所に再建され、
初期の作品や手紙、写真などが展示されています。
モンドリアンという画家とその人生を深く学ぶことができます。
詳しくはこちら(オランダ語)

名画に出会う、オランダの有名な絵描きたち

続いては、一度は聞いたこと、見たことがあるであろう、
オランダの有名な絵描きたちをご紹介します。

■ゴッホ
ゴッホ美術館 (4)
写真提供:オランダ政府観光局

オランダが輩出した最も偉大な画家が、
フィンセント・ファン・ゴッホではないでしょうか。
彼のルーツはオランダ南部のブラバント地方にあります。
ゴッホが絵画のテーマとする、農地、田園、シンプルな生活というものへの愛情はこの地で育まれ、初期の傑作「馬鈴薯を食べる人々」を生み出しました。
ブラバント地方でゴッホのルーツを辿りたい方へおすすめなのは、ヌエネンです。
そこにある「フィンセンター」には、ゴッホの身の回りの品などが展示されており、画家としての彼の人生を体験できるミュージアムになっているのと同時に、彼が絵を描いたゆかりの場所や、モニュメント(21か所以上)についての情報を得ることができます。
ミュージアムは日本語のオーディオガイドもありますので、このミュージアムを見学してから、ゴッホを知る旅に出かけましょう。

roosegaarde1

おすすめなのが、有名なデザイナー兼アーティストのダーン・ロースガールデがヌエネン郊外に作った、光るサイクリングロード。これは、ゴッホの名画「星月夜」をモチーフに作られています。
優しく淡い光が照らすサイクリングロードは、星月夜の世界観を見事に表現していて、他には決してない、ロマンティックな雰囲気を作り出しています。
ゴッホの故郷、ブラバント地方をより詳しく知りたい方は、下記サイトをチェックしてみてくださいね。詳しくはこちら(日本語)
ゴッホの美術作品をもっと堪能したいという方は、下記の2つの美術館を訪れましょう。
どちらもオランダでは非常に人気の観光スポットとなっています。

ゴッホ美術館(アムステルダム)

世界最大のゴッホコレクションを収蔵する美術館で、遺族より寄贈された750点あまりの作品に触れることができます。油彩画、素描画、書簡など、彼の代表作である「ひまわり」から、日本の浮世絵を模写した作品など、ゴッホファン以外でも楽しめる充実した美術館となっています。

ゴッホ
写真提供:オランダ政府観光局

また2015年には、日本の黒川紀章建築事務所のデザインによって、エントランスホールが新しくリニューアルされました。ガラス張りのスタイリッシュな外観へ生まれ変わっただけでなく、動線も改善されたことで、混雑が懸念されていた人気の美術館をより一層楽しめるようになっています。

ゴッホの森 クレラー・ミュラー美術館

オランダの真ん中辺りにある、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内には、ゴッホの作品が多く収蔵されているクレラー・ミュラー美術館があります。この国立公園と美術館を合わせて、「ゴッホの森」とも呼ばれています。

クレラー
写真提供:クレラー・ミュラー美術館©

5500ヘクタールの広大な公園内には、森や草原、砂地が広がり、
鹿や野生の羊、イノシシも生息しています。
公園では白い自転車を無料で借りることが出来るので、
広い園内を散策しながら美術館を訪れることができます。
ゴッホ作品のほか、クロード・モネパブロ・ピカソ、そしてデ・スタイルのピート・モンドリアンなど、絵画の巨匠達の世界を楽しみ、自然溢れる園内でゆっくりと時を過ごせば、自分の中の芸術感覚を研ぎ澄ますことが出来るはず。

■レンブラントとフェルメール

光と影を巧みに表現し「光の魔術師」とも呼ばれた、レンブラント・ファン・ライン
そしてレンブラントと同様、バロック絵画を代表するヨハネス・フェルメール
この2人もまた、同時代に活躍した、オランダを代表する偉大な画家です。
レンブラントは「夜警」、フェルメールは「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」という傑作があり、どれもやはり、一度は見たことのある作品ではないでしょうか。
2人の作品を同時に楽しめるのが、アムステルダムにあるオランダ最大の美術館です。

国立美術館所蔵ミルクメイド
写真提供:オランダ政府観光局

アムステルダム国立美術館(アムステルダム)
10年間の改修を経て、2013年4月にグランドオープンしたアムステルダム国立美術館は、世界初の365日開館しているミュージアムです。

クレジット掲載必要2_(c)John Lewis Marshall
(c)John Lewis Marshall

2階はレンブラント、フェルメールなど、それぞれの画家ごとに展示部屋が分かれているので、興味のある画家ごとに鑑賞することができます。
レンブラントに関しては「夜警」の周りにいつも人だかりが出来、まさに美術館の目玉。
フェルメールは生涯で描いた作品が少なく、世界で30数点現存するうちの4枚が展示されており、こちらも美術館の宝と呼べる作品たちです。

The Night watch - Rembrandt van Rijn
写真提供:オランダ政府観光局

彼らの作品以外にも多くの絵画、そして世界から集めた工芸品などの展示もされており、数時間滞在出来るほどの、充実した美しい美術館です。
ミュージアムショップで、レンブラントやフェルメールの絵画にちなんだグッズも購入できるので、こちらもマストチェック!

体験型ミュージアム!ハイネケン・エクスペリエンス

ハイネケンエクスペリエンス (1)
写真提供:オランダ政府観光局

美しい絵画をじっくり楽しんだあとは、体験型のミュージアムはいかがでしょうか?

アムステルダムセントラル駅から歩いて15分、
大きな茶色の建物にお馴染みの緑色の文字「Heineken(ハイネケン)」が見えてきます。
世界的に有名なオランダビール「ハイネケン」のビールについて、エンターテインメント要素を盛り込みながら楽しく学び、そしてもちろん試飲もできる施設ということで、いつも行列ができるほど人気の観光スポットです。
人気過ぎて、チケットを購入するのにも1時間近く待つ場合がありますので、
ネットで事前にチケットを購入しておくことをおすすめします
(事前購入は若干入館料が安いようです。)

中に入ると、映像や展示物とともにハイネケンを学ぶコーナーがあったり、
スタッフがハイネケンの原料について説明してくれたりと、基本的な見学から始まります。

ハイネケンエクスペリエンス (4)
写真提供:オランダ政府観光局

しかし、体験型ミュージアムのハイネケン・エクスペリエンスは、ここから更に楽しい!
まずは、大人も子供も楽しめる4Dアトラクションの「THE BREW YOU RIDE」
自分がビールになった気分で、製造工程を乗り物に乗って体験できるというもので、映像に合わせて乗り物が激しく動き、水やシャボン玉などを肌に感じながら、大人も子供もはしゃいでしまうアトラクションです。
ほかにも、馬車を使って商売していた頃の再現ということで、館内で馬に触れ合えたり、ビールのオリジナルラベルを作れたり、最新技術を用いたゲームコーナーがあったりと、ハイネケンオリジナルの体験コーナーが満載です。

そして、最後にはお待ちかねのハイネケン試飲コーナーもあります。

ハイネケンエクスペリエンス (2)
写真提供:オランダ政府観光局

入館料と引き換えにもらったチップで、①ハイネケン250ccを2杯、②エクストラコールド(-1℃)350ccを1杯、③ハイネケンの上手な注ぎ方のレクチャー+自分で飲む(+合格したら賞状がもらえる!)という、3つの中から選ぶことができます。
ミュージアムショップのオリジナルハイネケングッズもお見逃しなく!

最後には少しほろ酔い、そして楽しい気分になれるハイネケンミュージアムは、先にもお伝えした通り大人気なので、ぜひ下記サイトより詳細をチェック&予約をしてから訪れてくださいね。
詳しくはこちら

アートなオランダ、いかがでしたでしょうか?
その時代時代で研ぎ澄まされた芸術が、今では素晴らしいオランダの財産となっています。
そして今なお、それを礎に新たなアートが生み出されています。
春は自然に食に芸術に、大満喫出来るオランダの旅へ出かけてみてはいかがでしょうか?
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