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炎が青く燃える火山「イジェン山」に登ってみた

  • 2016/06/20
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インドネシア周辺の地底ではユーラシアプレートをはじめ様々なプレートがせめぎあい、環太平洋造山帯の一部を形成していることから、インドネシアは無数の火山が存在する国として知られています。
その中でも東ジャワに存在する「イジェン山」という活火山。
一般的な赤い火を噴く火山とは異なる性質をもっており、なんと「青い炎」を噴き上げるというのです。

そんなにわかには信じられない神秘的な場所、行かずにはいられない!
ということで、その未知なる「イジェン山」に登ってみました。

完全防備でスタート

明るい日中では炎が見えづらいため、出発は真夜中の0時。
まず「イジェン山」に登るための入山ゲートは標高1,900mの高さにあるため、車に乗りゲートまで向かいます。

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周辺のホテルから車で大体1時間、
入山ゲートに辿りついて最初に感じるのが「寒さ」!
標高ゆえ気温は10℃ほどと、常夏のインドネシアの気温からは考えられない環境です。

ですので、登山の格好としては、防寒用の厚手のアウター長ズボン、歩きやすいトレッキングシューズはマスト。しかし登り始めると暑くなって汗をかくので、アウターを脱いでも体を冷やさないためにインナーは薄手の長袖などが好ましいです。

装備品としては、岩肌に頼ることもあるので軍手、月明かり以外道を照らすものはないためライト、そして「イジェン山」では大量の硫黄ガスが吹き出しているため、ガスが蔓延しているエリアで普通に呼吸をしてしまうと喉が痛くなったり、目がしみてきたりなど、体にも影響が出てきてしまうのでガスマスクとゴーグルが必要になります。
あとは水分やエネルギー補給のためチョコレートなど持って行きましょう。

レジャー感覚で短パンやサンダルなど軽装で登る外国人観光客も見かけますが、
行先はなかなか険しい道のりです。途中で後悔しないよう万全の態勢で臨みましょう。

入山料は100,000Rp.(約1,000円)ほど。
青い炎を目指して、いざ出発!

登りごたえ抜群!

火山口のある標高2,300mまで約3km進み続けます。
入山当初はなだらかな坂道で「意外といけるかも」なんて思っていたら突如現れる「傾斜45度」の坂の連続!この傾斜に足がやられてしまうので、運動不足の方は入山前にストレッチをすることをオススメします。

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しかし辛いばかりではなく、道すがら木々の向こうに見える街の明かりや月の綺麗さに、思わず足を止めて見入ってしまいます。

歩を進め続け「そろそろ休憩したい・・・」と感じてくると、ちょうど中腹に休憩所が現れます。ここでは水や食料も販売されているので、エネルギーの消耗が激しい人はここで回復することができます。

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再び進み始めるものの、坂は傾斜→平坦を繰り返し、山頂に近づくにつれ、
硫黄の匂いと煙が立ち込めてきます。ここで持ってきたゴーグルとガスマスクの出番です!

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忘れても道中物売りがガスマスクなど必要品を売ってくれます。しかしクオリティの割に値段も高めなので、事前に持ち合わせておきましょう。

そうして歩き続けること約2時間、到着した火山口付近では、暗闇ながら壮大なカルデラを目にすることができます。

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ここからが本番

やっと着いた感動はひとしおですが、目的の「青い炎」は山頂にはありません。

実はここからが正念場
今度は火山口の約800mの道のりを下っていかねばならないのです。
ここからはさらに険しい道になるため、
体力に自信の無い方は山頂からカルデラを見渡しましょう。

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火口を下る道は途中まで手すりが続いていますが、すぐに舗装されていない道を進んでいくことになります。

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無数に転がる岩場をぬって道無き道を進んでいきます。
すでに見終わって帰って来る人ともすれ違うことになるので、足元や周囲には十分に注意が必要です。

妖艶かつ轟々と燃える「青の炎」

やっとの思いでたどり着いた先に見えた「青く燃える炎」!

荒々しくも美しいその幻想的な光景に、言葉を失ってしまいます。

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そもそもなぜ青く燃えるのかというと、道中で登山者を苦しめるこの「硫黄ガス」が関係しています。

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このガスはなんと摂氏600℃もの高温をもっており、その高温のガスが空気に触れた瞬間発火し、硫黄の炎色反応により青い炎に姿を変えるのです。

火のまわりをガスが覆っているのが見えますよね。
この自然現象を見ることができるのは、アイルランドとインドネシアの世界でも2箇所だけの貴重な現象。常に発生していますが、風向きによって見ることができない日もあるので出会うために運も必要になってきます。

明るくなると見える「本当の姿」

登り始めてから4時間ほど。だんだんと空が明るくなり、暗闇の中でうっすらと見えていたカルデラの全貌が明らかに

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硫黄で黄色くなった岩場や、カルデラに雨水が貯まりできる乳白がかった青い「カルデラ湖」が姿を現します。

「自分はこんなすごい所まで登って来たのか」と、改めて感動する瞬間です。

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ちなみにイジェン山のカルデラ湖、見た目はきれいな色味をしていますが、高濃度の硫酸を含んでいるため、もし入ってしまうと一瞬で溶けてしまいますのでご注意を。

硫黄の運び人

「イジェン山」に登っていると何度もすれ違う人たちがいます。

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この人たちはこの過酷な山で働く労働者。
火口から固まった硫黄を削り出しそれを運び上げて売り、収入にしています。
普通に上り下りするだけでも一苦労な岩場を、重さ70〜100kgもの硫黄を肩に背負いながら運び出しているのです。

硫黄は有毒なものではありますが、一方で貴重な鉱物でもあるため、絶えず需要があり、また、この硫黄を細工して置き物などにし、その場で観光客に売って収入を得ています。

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ちなみに硫黄は危険物として扱われるため、
お土産で買っても空港で没収されてしまうのでご注意を!

神々しい朝日を拝もう

カルデラを満喫し終えると、まるでこれまでの苦労を労うように、
キラキラと暖かい朝日が山頂を照らしはじめます。

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登っている時は暗くて気がつかなかった、
あたり一面に広がる自然の美しい光景に疲れが吹っ飛んでしまいます。

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そうしてまた来た道を下山。

無事、青い炎を目指したイジェン登山が終了となります。

どうやって参加する?

イジェン山へ登るためには、ツアーへ申し込むのが一般的です。
日本からもいくつかの旅行会社がツアーを組んでいるので、事前に申し込むこともできますし、現地の街のツアー代理店にて申し込むことも可能です。

現地で申し込んだ場合、イジェン山付近のホテル・食事・送迎・ガイドなど、店によってプランと金額は様々で相場500,000〜1,500,000 Rp.(約5,000〜15,000円)程度。いくつか店を回り金額を見比べて決めるのが賢明です。

インドネシアは「冒険がはじまる場所」

ヘレンケラーの名言「人生は恐れを知らぬ冒険か、無」という言葉通り、
固定概念を取っ払い、未知の体験へと導いてくれ、新しい出会いによって人生を豊かにしてくれる、そんな場所が豊富に詰まった国、それがインドネシアなのです。

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あなたも知られざるディープなインドネシアに、一歩足を踏み出してみませんか?
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