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ブニョールが誇る世界的「トマト祭り」の本当の楽しみ方

  • 2016/05/30
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tomatina2出典:https://www.instagram.com/p/BEzAWbhAjFr/
大勢の人々が手にトマトを持ち、互いにぶつけ合っている光景を、皆さんもテレビか何かで一度は見たことがあるのではないでしょうか?
そのイベント、実はスペインの小さな街ブニュールで行われている「トマト祭り(La Tomatine)」という、世界的に有名なお祭りなのです。
観光客も事前に申し込めば参加できるトマト祭りの詳細をのぞいてみませんか?

原点はケンカが発端?

スペイン地中海沿岸の都市バレンシアから約40キロ西に入った小さな街、
「ブニョール(BUÑOL)」で行われるトマティーナと呼ばれる「トマト祭り」は、
人口約1万人足らずの街に約4万5千人以上を集める、世界的に名の知れたお祭りです。

そもそもなぜトマトをぶつけ合っているのか、疑問ですよね。

トマト祭りの起源と思われる逸話は様々あるのですが、
1945年、もみ合いのケンカをしていたある若者グループの一人が、
勢いでたまたま近くにあった八百屋のトマトを手に取り、ケンカの相手に投げつけたのが起源だと言われています。その場は警官が事態を収拾したものの、翌年の同日、今でもトマト祭りが行われる8月の最終水曜日、同じメンバーが再び集まり、今度は持参したトマトを使ってぶつけ合いをし始めました。
そこから毎年同日に行われるトマト投げのイベントに対し、1950年代初頭、ブニョール市役所はついに禁止令を出し、逮捕者を出す事態にまで発展。しかし、地元住民の猛烈な反対から逮捕者はすぐに釈放され、住民の熱い要望と反対運動を受け、祭りの再開が許可されたのでした。

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出典:https://www.instagram.com/p/BEKkAENMs0N/?tagged=latomatina

その後も参加者は年々増え続け、再び禁止令が出されたこともありましたが、1958年には市役所が定めたルールを遵守する前提で祭りが解禁され、参加者各々が持参していたトマトも、1975年にはブニョールの守護聖人である聖ルイス・ベルトラン教会の関係者たちが調達するようになります。

そして1980年、ブニョール市役所がついに祭りの運営を始めると、トマトの数やトラックの台数は増え、参加者もさらに増して、今日知られる国際的なトマトバトル「トマト祭り」へと発展していったのです。

いざ「トマトを浴びる」異様な体験!

今年2016年は8月31日の水曜日に決まっている「トマト祭り」。
もちろん来年以降も続くイベントですが、これ以上参加者が増える前に
体験してみたいところ。でも「具体的にどんなお祭りなの?」
興味を持ってきた方のために、「トマト祭り」の詳細をお伝えしましょう!
【前夜祭】
トマト祭りは1日にして成らず。
ブニョールの人々にとって、「トマティーナ」は前夜祭に始まります。
祭りを翌日に控え、高ぶる気持ちを抑えつつ、チリンギート(屋台)や子供用の簡易遊園地が設けられたサン・ルイス通りの広場に集まります。
トマトこそありませんが、広場では飲んで歌って踊ってと、夜通し笑いの絶えないお祭り騒ぎが繰り広げられます。
【祭りの朝:9時頃】
早起きの参加者は、朝9時頃、市役所が用意するパン菓子を食べるため、
市庁舎前のプエブロ広場に集まります。数に限りはありますが、
パン菓子は希望者であれば誰にでも配られます。

そうしているうちに、徐々に広場には人が集まってきます。
なんら普通の朝と変わりはありませんが、なぜか既にほのかなトマトの匂いを感じるのも、この祭りの朝独特の雰囲気です。
また、近くの住民たちは、アパートの窓から顔を覗かせて様子を伺っては、参加者や通行人に頭上からバケツに入った水を浴びせはじめます

【祭りの朝:9時~10時頃開始「パロ・ハボン」(石鹸棒)】
「トマト祭り」の火ぶたはこのイベントで切って落とされます。

石鹸で充分に濡らされた1本の長い棒に登る競争で、
棒の先端に括り付けられた景品(生ハム)を先に取った人が勝利者となり、
誰かがこの景品を手にするまでは、肝心のトマト投げを始められないという決め事があるため、「パロ・ハボン」は「トマト祭り」の見どころの一つともなっています。

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出典:https://www.instagram.com/p/BBLV4JahzH1/

見事生ハムを手にした勝利者は、観客からの大きな拍手を浴びせられ、
一時祭りのヒーローになることができます!

こうしている間にも、続々と参加者が広場に集まり、トマトの投げ方の確認や逃げ道の確保など、各自作戦を練り始め、近隣住民たちは、引き続き、バルコニーや窓から参加者にバケツで水を浴びせ、それに物足りない参加者たちは、近くの噴水や泉で自ら水の掛け合いを始めます。

【トマト投げ開始:11時頃】
「パロ・ハボン」で勝利者が出ると、集まった人々は一丸となり
「ト・マ・テ!ト・マ・テ!」と、トマトを求めて大声を張り上げはじめます。
ブニョ-ル市役所はこの日の為に、5台ほどのトラックに山積みにされた
約120トンのトマト(2015年の例)を用意しており、
興奮した参加者たちは歌ったり叫んだり飛び跳ねたりを繰り返しながら、
やがて来る決戦のトマトの到着を待ちます。

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出典:https://www.instagram.com/explore/tags/latomatina/

このときの異様な緊張感は形容しがたいものがあります。

午前11時頃、一発の号砲(花火)が鳴り響くと、プエブロ広場を中心に、
狭い路地をも一杯に埋め尽くした人々は一斉にトマトを投げスタート!

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出典:https://www.instagram.com/p/BCLpYNSPyv3/

相手構わず投げ合うトマトバトルが街中で繰り広げられ、
あっという間に人間はもちろん、通り、建物など全てが赤く染め上がります。
【トマト投げ終了:13時頃】
開始から約1時間後、2回目の合図でトマトバトルは一斉にピタリと止み、
同時に現れた市の職員達の強力な散水ホースで街中が洗い流されます

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出典:https://www.instagram.com/p/81QNx3qI-A/

それは正に見事の一言で、約2時間後には何事もなかったかのように街は元通りの姿を取り戻します。又、仮設シャワーも設置され、トマトまみれの人間達を洗い流すのです。

こうして一瞬のうちに「トマト祭り」は終了となりますが、その体験の貴重さは、お祭りが終わったあとの興奮度や達成感できっと感じることができるでしょう!

知っておくべき「トマト祭り」の8つルール

心ゆくまで存分に楽しむためには、最低限のルールを知っておく必要があります

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出典:https://www.instagram.com/p/BC6z7VpTLXR/

1,瓶等の危険物を持ち込まないこと
大騒ぎになるお祭りであることは間違いないですが、安全第一。
接触も多いので相手を傷つけてしまう恐れのある物は持ち込まないようにしましょう。

2,Tシャツを破らない
何でもあり!という雰囲気になりますが、
トマトをぶつけてきた相手にトマト以外で攻撃するのはやめましょう。

3,トマトは適度に潰す
中身は柔らかいトマトですが、そのまま投げてしまうと意外と痛いです。
手元で適度に潰してから相手目がけて投げましょう。

4,トラックに注意
トマトの量は本当に半端ではなく、それに伴い運ぶトラックの数も多いです。
お祭りが始まる前に事故に遭ってしまったとならないよう、興奮もそこそこに
周りにも気を配りましょう。

5,終了の合図を厳守
2回目の合図でお祭りは終わります。その後1個たりともトマトを投げてはいけません。

6,着替えはビニールへ
貴重品や着替えは基本手元です。トマト祭りのあとに着る服がトマトまみれ、
なんてことにならないよう、きちんと防水しておきましょう。

7,終了後の予定はゆったりと
午後早い段階で終わりますが、体を洗い流したり、
休む時間と場所をしっかり確保しましょう。

8.宿泊先の確保が大事
ブニョールの宿泊ホテルはお祭りの前後とにかく混み合うので、
早めの計画が必須です。

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出典:https://www.instagram.com/p/BBlAQVMpN6N/

きっと「トマト祭り」で体験した実際の温度感、
そして参加の記念に撮った写真たちは、一生の思い出になること間違い無し!
日本人で参加している方はまだまだ少ないので、
このチャンスにスペイン旅行を是非計画してみましょう!
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