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「人は食なり」スロヴェニアは美食の国だった

  • 2016/03/07
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「人々の心を開くには、まずはその腹を満たすことから」
これはスロヴェニアに古くから伝わることわざです。
中央ヨーロッパに位置するスロヴェニアは、様々な国が隣接していること、
アルプス地方、アドリア海、パンノニア平原など
豊かな自然の影響を大きく受け、
独自の食文化を発展させてきた、ヨーロッパ随一の美食の国なのです。
今回はそんなスロヴェニアの食についてご紹介します!

魅力は「食の多様性」

スロヴェニアは食をもとにした24の地域が存在します。
それぞれの地域で調理方法が異なり、
それぞれが独自の食文化の発展を遂げてきたため、
郷土料理の数はなんと170種にもなり、
今日のスロヴェニアの食文化を豊かなものにしています。

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日本の四国とほぼ同じ面積でありながら、
たった数キロ進んだ先では今いる場所とは
まったく異なる食文化が広がっているという、
様々な料理を手軽に楽しむことができる、
その多様性がスロヴェニアの食の魅力なのです。

スロヴェニア人は「ソバ」が好き

日本人にも馴染みの深いソバ、
スロヴェニアは実はその消費量が日本より多く、
世界一の消費国なんです!

日本と同じく石灰質な土壌が多いスロヴェニアでは
14世紀からソバが人々の生活に根付いていたという記録も残っています。

とはいっても、スロヴェニアで食されているソバは
日本人が食べる麺状のそれとは異なり、
ソバ粉を温めたミルク溶かして飲んだり、パンやケーキの材料として、
ソバの実をそのまま料理に使ったりすることが多く、
消費量が多い理由はそのレシピが多岐にわたるゆえです。

ソバの実とトウモロコシのジュガンツィ (AJDOVI IN KORUZNI ŽGANCI)
粉状にしたソバの身とトウモロコシに水、または出汁を加え練ったもの

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プレクムルスケ・コリネ (PREKMURSKE KOLINE)
豚の内臓にソバの実と粟の 実を加えたソーセージ

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蕎麦を愛する日本人の味覚に、スロヴェニアの蕎麦料理はきっと合うことでしょう!

蜂蜜×スロヴェニア×アート

さらにスロヴェニアを語る上で欠かせないのが「蜂蜜」です。
国土の約70%が自然であるスロヴェニアには、8,000以上の養蜂家がおり、
その歴史はすでに600 年以上とされている「養蜂大国」なのです。

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スロヴェニア人と蜂の関係は深く、スロヴェニア語では
蜂が死んでしまうことを人間が死んでしまうことと同じ
「逝く」という言葉で表現するくらい、
蜂を生活のパートナーとして大切に考えています。

そんな養蜂家たちが愛情込めて作った蜂蜜は、
だいたい国内で消費されてしまうため他の国ではなかなか手に入らず、
パッケージもオシャレで可愛いものが多いのでお土産として非常に人気で、
蜂蜜も「森の蜂蜜」「栗の蜂蜜」「花畑の蜂蜜」など、
採れた植物によって様々な種類があります。

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©Iztok Medja

そんなスロヴェニアの蜂蜜作りの歴史の一部として有名なのが、
この「パンスカ・コンチニツァ」と呼ばれる戸板。

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©Dunja Wedam

一見木板に絵が描かれているだけのものに見えますが、
実は養蜂するためにはじめられた、
「巣門飾り絵」と呼ばれるスロヴェニア独自の民間芸術なのです!

18世紀中期、蜂の習性として色を見分けることができるということが判明し、
養蜂家たちは思い思いに油絵具で絵を描き巣箱のドアにすることで、
自分のパートナーである蜂が他の巣箱をきちんと区別し、
迷うことなく自分のところへ帰巣できるようにと立てられるようになりました。

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©Aleš Fevžer

蜂は自分の巣以外に入ってしまうと別の蜂に殺されてしまうので、
ちゃんと帰ってくることは非常に重要なこと!

次第に人々はこの板に自分たちの生活習慣や、聖書の物語、
登場人物などを描くようになり、
スロヴェニアの一つの民族芸術として発展していきました。

現在巣門飾り絵を使用している養蜂家はほぼいませんが、
カラフルで素朴なこの巣門飾り絵は、
スロヴェニア有数のお土産としてすっかり定着しています。

食への強いこだわりや、その素材を育む環境にまで
しっかりと愛情を持って向き合う、
スロヴェニアはやはり「愛(LOVE)のある国」なのです。

スロヴェニア名産で素敵な食事を

私たち日本人の食卓にも馴染みがあり、
スロヴェニアを訪れた際は是非素敵なレストランを予約して
楽しむべきスロヴェニアの名産をご紹介します。

まずはなんといってもスロヴェニア産ワイン!

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©Ubald Trnkoczy

名産というわりには、スロヴェニア産のワインを見かけたことない
という人も多いと思います。それもそのはず、
年間9億リットルも生産されるスロヴェニア産ワインのほとんどが
国内で消費されてしまうほど、スロヴェニアの人々はワインを愛しており、
その消費量は国土と人口に対して、なんと世界第7位!

ただ量が多いということではなく、注目すべきはその品質。
スロヴェニアではワインの品質を4つのカテゴリー、
3つの地域に分け厳しく管理されていますが、
そこで生産されるワインのなんと70%が、
高い基準を守ったプレミアムワインとして認められているのです。

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さらにスロヴェニアは有名なフランスのボルドーや
ブルゴーニュとほぼ同じ緯度にあり、豊かな自然や気候も手伝うことで、
日本でも名の知れたこれらのワインと同等な上質なワインが生産されています。

歴史の観点から見ても、スロヴェニアのワイン醸造は
紀元前4〜5世紀頃からはじまったといわれており、
その歴史はフランスやスペインよりはるか昔。
スロヴェニアの第二の都市といわれるマリボルでは、
ギネスにも認定された樹齢400年を超える
「世界最古のブドウの木」が生きており、今でもたくさんの実をつけます。

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©D. Mladenovič

今現在の主な輸出国はアメリカ、クロアチア、チェコなど、
日本から遠く離れた地。
日本でも稀に取り扱っているお店やレストランはありますが、
多くの良質な銘柄にはなかなか出会えないので、
スロヴェニアに行くのであれば必ず堪能するべきです!

そんなワインを愛するスロヴェニアでは、
ワインのお供である生ハム(プロシュート)も名産なのだから、
お酒を嗜む人は特に嬉しい国!

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©Arhiv ZTKMŠ Brda

スロヴェニアのカルスト地方において生産される生ハムは、
スロヴェニア産ワインと同様に厳しい管理のもとつくられており、
保存料や食品添加物を一切使用せず、12ヶ月にも渡り
カルスト地方のボーラとよばれる地方風の渇いた海風にさらされて
はじめて出来上がる、スロヴェニアの食卓に欠かせない食べ物です。

欠かせない食べ物といえば、
最後に紹介したいのはスロヴェニアの「塩」!

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©Tomo Jeseničnik

作曲家ジュゼッペ・タルティーニの故郷であり、
ヴェネチア統治の影響を今でも残すスロヴェニア南西部の港町ピラン。

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©Barbara Kožar

そこから15分ほどのところにある「セチョヴリエ塩田」では、
700年以上昔から伝わる製法で機械は一切使わず、太陽の光と人の手だけで製塩しています。

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出典:http://www.portoroz.si/en/experience/congress-centres/locations/658-Salt-pans-of-Secovlje

潮の流れの強いアドリア海では海水が浄化され、
純度の高い塩が採れることが魅力の一つ!

8月の一番暑い時期、太陽と風によってつくられた
セチョヴリエの塩は「ソルトフラワー(塩花)」とよばれ、
風に強すぎたり雨に当たってしまうとすぐに消えてしまうことから、
「幻の塩」といわれています。

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出典:http://www.tiffinbitesized.com.au/2015/10/02/in-my-salty-kitchen-october-2015/

甘ささえ感じられるというピランの塩は
日本でも手に入れることができますが、
ここセチョヴリエ塩田には塩の博物館やギフトショップもあるので、
見学ついでに現地で購入することをオススメします!

日本でもブーム到来中!あの野菜から取るオイル

スロヴェニアの特産として、
日本でも今注目されているものを最後にご紹介したいと思います。
それは「パンプキンシードオイル」!

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出典:http://www.thehealthyhomeeconomist.com/dr-oz-gets-it-really-wrong-about-pumpkin-seed-oil/

スロヴェニアには元々オリーブができるような土地がなく、
人々は動物から取れた油を摂取していました。
しかし、動物性の油を摂り続けることは健康に良くないとされ、
人々は植物性の油を探し、 1750年ついに
カボチャからオイルを抽出する方法を発明したのです!

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それ以来、スロヴェニアの家庭料理に
パンプキンシードオイルは欠かせない存在となり、
あらゆる料理の隠し味として使われています。
主な簡単な食べ方としてはサラダにかけて食べたり、他には
カッテージチーズやアイスクリームなんかにも絶妙にマッチするんです!

パンプキンシードオイルの見た目は深緑色で、
ナッツをローストしたような独特は風味が魅力!
一般のオリーブオイルの3倍の値段といわれるパンプキンシードオイルは、
その値段相応に、なんとオリーブオイルの約8倍ものビタミンE
そしてリノール酸やオレイン酸などの必須脂肪酸が含まれ、
その他にも亜鉛、カルシウム、マグネシウムなど、美容成分が豊富なんです。

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出典:http://www.thetravelword.com/four-slovenian-villages/

スロヴェニアも近年このパンプキンシードオイルの輸出に力を入れており、
私たちの食卓にもスロヴェニアのオイルが
必要不可欠になる日も近いかも知れません!

ヨーロッパの小国でありながら、豊かな環境をうまく利用し、
独自の発展を遂げてきた魅力的な食文化を体験するだけでも、
スロヴェニアに行く価値は大いにありです!

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